家庭菜園でトマトと一緒に植えるおすすめの植物とは？相性の良い組み合わせを解説！

トマトを家庭菜園で育てる際、一緒に植えることで生育が良くなったり、病害虫を防いだりできる植物があります。

これを「コンパニオンプランツ」と呼びますが、具体的にどのような植物がトマトと相性が良いのでしょうか？

本記事では、トマトと一緒に植えるのに適した野菜やハーブの種類、それぞれのメリットを詳しく解説します。

トマトと一緒に植えると良い植物とは？

トマトと一緒に植えることで相乗効果が期待できる植物にはいくつかの特徴があります。

まず、害虫を寄せ付けない防虫効果のある植物です。

特定のハーブやネギ類は香りが強く、害虫が近寄りにくい環境を作ることができます。

次に、土壌を健康に保つ植物です。

マメ科の植物は土壌の栄養バランスを整え、トマトの根を健全に保つ役割を果たします。

さらに、トマトの生育を助ける成長促進効果を持つ植物もあります。

このように、コンパニオンプランツを上手に活用することで、農薬に頼らずにトマトを健康的に育てることが可能です。

トマトと一緒に植えると良い野菜・ハーブ

トマトと相性の良い具体的な植物として、

などが挙げられます。

① バジル

トマトとバジルの相性は抜群です。

バジルには害虫を寄せ付けない効果があり、特にアブラムシやハダニの発生を抑えるといわれています。

また、バジルの香りがトマトの甘みを引き出すともいわれており、風味の向上が期待できます。

② ネギ類（ニラ・ネギ・チャイブ）

ネギ類は、土壌中の病原菌を抑える効果があるとされ、トマトの根の健康を守ります。

特に「青枯病」や「立枯病」といった土壌病害の発生リスクを減らすため、トマトの周りに植えると効果的です。

③ マリーゴールド

マリーゴールドの根には「センチュウ」という土壌害虫を抑制する成分が含まれており、トマトの根を守る働きがあります。

花も美しく、家庭菜園の見た目も華やかになります。

④ パセリ

パセリは害虫を寄せ付けにくい香りを持っており、特にナメクジやカメムシの対策に役立ちます。

コンパクトに育つため、トマトの根元に植えるのに適しています。

⑤ レタス

レタスはトマトの葉の下で日陰を作り、土の乾燥を防ぐ働きがあります。

トマトの成長を妨げることなく、一緒に育てることができます。

トマトと一緒に植えると良くない植物

トマトと一緒に植えることで逆に成長を妨げたり、病害虫のリスクを高めたりする植物もあります。

例えば、根張りが強すぎる植物は、トマトと養分を奪い合い、お互いの成長を阻害する可能性があります。

また、ナス科の植物同士を近くに植えると、共通の病害虫を引き寄せやすくなります。

さらに、成長抑制物質を分泌する植物もあり、トマトの生育を阻害することがあるため注意が必要です。

相性の悪い植物を避けることで、トマトの健康な成長を助けることができます。

① ナス

ナスとトマトは同じナス科の植物であり、共通の病害虫（例えばアブラムシやうどんこ病）を引き寄せてしまうため、一緒に植えない方が良いとされています。

② じゃがいも

じゃがいももナス科の仲間で、同じく病害虫のリスクが高まります。特に、疫病という病気が両方に広がる可能性があるため注意が必要です。

③ フェンネル

フェンネルは、他の植物の成長を抑制する物質を分泌するといわれており、トマトの生育に悪影響を与える可能性があります。

トマトと一緒に植える際の注意点

トマトと他の植物を一緒に植える場合は、いくつか注意点があります。

一つずつ確認してみてましょう。

植える間隔を適切にとる

コンパニオンプランツとして相性の良い植物でも、トマトとの距離が近すぎるとお互いの根が絡み合い、成長を妨げる可能性があります。

特に、根が広がりやすい植物や栄養を多く必要とする植物と一緒に植える場合は注意が必要です。

例えば、バジルをトマトの根元に植える場合は、30cm以上の間隔を取るのが理想的です。

この距離を取ることで、トマトの根が十分に栄養を吸収できる環境を確保できます。

土壌の状態をチェックする

トマトは水はけの良い土壌を好みますが、一緒に植える植物によっては異なる水分管理が必要になる場合があります。

例えば、レタスと組み合わせると、レタスが乾燥を防ぐ働きをしますが、水を与えすぎるとトマトの根腐れの原因になることもあります。

そのため、一緒に植える植物の水やりの頻度や必要な水分量を考慮しながら管理することが大切です。

また、トマトが好む弱酸性の土壌環境を維持するために、定期的にpHを測定し、適切な肥料を与えるようにしましょう。

追肥のタイミングを合わせる

トマトは窒素を多く吸収しすぎると葉ばかりが茂り、実がつきにくくなる性質があります。

そのため、一緒に植える植物と肥料のバランスを考えることが重要です。

例えば、マメ科の植物は土壌中の窒素を固定する働きがあるため、トマトと組み合わせると適度な窒素供給が期待できます。

ただし、肥料を与える際には、成長のステージに応じた栄養バランスを考慮し、トマトの実がしっかりつくように管理することが大切です。

まとめ

トマトと一緒に植える植物を工夫することで、害虫対策や生育促進が期待できます。

特に、バジル・ネギ類・マリーゴールド・レタスなどはトマトの成長を助けるため、おすすめの組み合わせです。

一方で、ナス・じゃがいも・フェンネルなどは相性が悪いため、一緒に植えないよう注意しましょう。

適切な間隔を空け、土壌管理や肥料の調整を行うことで、家庭菜園をより充実させることができます。

トマト栽培をより成功させるために、ぜひこの記事を参考にしてください！