【家庭菜園】ミニトマトが赤くならない!?原因と対策を紹介します
ミニトマトを栽培していますが、なかなか何故か赤くなりません…!どうしたらいいのでしょうか…!?
こんなお悩みの方へ、今回はミニトマトが赤くならない原因と対策を紹介します!
ミニトマトがずっと青いままだと育て方が間違っているのかも?と不安になりますよね。
けど、赤くならないのには必ず原因があります。
その原因を知って対策をすることで美味しく食べられるミニトマトを栽培することができますので、是非参考にしてみてくださいね!
ミニトマトが赤くならない原因
ミニトマトが赤くならない原因としては下記の理由が挙げられます。
- 積算温度が足りてない
- 日当たりが悪い
- 栄養不足・栄養が偏っている
一つずつ見ていきましょう!
積算温度・日数が足りてない
野菜には「積算温度」というものがあります。
これは、野菜の生育のにおける指標として見られることが多い数値です。
簡単にいうと、収穫までの期間に何℃必要か?ということです。
栽培する作物の種類によって、気温・地温・水温など見る数値は変わってきます。
ミニトマトの積算温度は、
開花してから赤くなり収穫できるようになるまで1000℃~1100℃必要
と言われています。
1000℃!?どういうこと??
開花した日から一日の平均気温を足し算していって、1000℃を越えると収穫できるようになっているかも、という目安なんです。
つまり、ミニトマトの花が咲いてから、一日の平均気温が30℃の日が36日間続けば、積算温度は1080℃となるので、赤く色づき収穫できるようになっているかも!と考えられるということです。
ただし、一日の平均気温って日によってバラツキもありますし、品種によっても積算温度は多少変わってくるのであくまでも目安だと思っておいてください。
農家のトマトはハウス栽培で温度管理をしているので安定して色付きますが、家庭菜園や露地栽培だと温度管理が難しいので、日数で見ることになります。
もしなかなか赤くならないなぁと感じたら、気温が低い日がなかったかを思い出してみましょう。そして、もう少し待ってみるといいかもしれません。
日当たりが悪い
トマトは強い日差しを好む植物ですので、日当たりが悪いと生育も悪くなってしまします。
また日が当たってないということは、樹周辺の温度もあまり上がらないということになり、積算温度が足りない原因になる可能性も上がります。
栄養不足・栄養が偏っている
もしミニトマトの色が赤くならないばかりか、葉の色が黄色っぽくなっているなどの症状がある場合は、栄養不足なのかもしれません。
また窒素成分の肥料が多くなっていると、葉にばかり栄養がいってしまい茂り過ぎて風通しや日当たりを阻害してしまう場合もあります。
実はいっぱいなっているけど、ほとんどが青いミニトマトになっている場合も、栄養が分散してしまって赤くならない可能性があります。
人間も植物も栄養バランスが大切なんですね
ミニトマトが赤くならない時の対策
原因がわかったら対策を講じていきましょう。
手軽にできる対策としては下記のようなものがあります。
- 待つ
- 保温する
- 葉てきをする
- 追肥する
- 追熟する
一つずつ見ていきましょう!
待つ
一番簡単なのが「もう少し待ってみる」です。
原因でも紹介した通り、気温が低かったりして積算温度が足りていないのであれば、もう少し待つことで色付き始めるかもしれません。
焦らずじっくり待つのも大切です。
保温する
積算温度が足りない&早く収穫したい場合は保温して温度を上げる方法もあります。
保温カバーなどを使って樹を覆ったり、不織布などを使って実を包むことで保温することができます。
特に不織布は光も風も通すことができるので、日差しを受けながら温度を保つのには良い資材でしょう。
葉てき・摘果をする
葉が茂り過ぎている場合は、栄養が葉にいきすぎたり日当たりが悪くなってしまう場合もあるので、適度に葉てきを行いましょう。
また実が付き過ぎている場合も摘果をして、栄養の分散を防ぎます。
ミニトマトの房をみて、実の大きさにバラツキがある場合は小さいものを3個ほど取ってしまいましょう。
追肥する
栄養不足が考えられる場合(葉が黄色気味・反り返っている)場合は、追肥をしましょう。
実付きを良くするには、リン酸成分の肥料を多めに与えると良いです。
窒素成分が多くなってしまうと、葉ばかり成長してしまうので気をつけましょう。
成長調整剤を使うのも一つの手です。
追熟する
収穫後に追熟する方法もあります。
収穫後しばらくそのまま置いておいても追熟することはできますが、促進したい場合は
- リンゴと一緒にポリ袋に入れておく
- 濡れた新聞紙に包んで置いておく
などをすると良いです。
トマトが赤くなるのはなぜ?
トマトは実が付き始めた時は青い(緑)ですがだんだんと赤く色づいてきます。
これは、光合成などを行う青い成分クロロフィル優位な状態から、成長が進むにつれて赤い成分リコピンが優位になっていくからです。
トマトのリコピンと言えば抗酸化力が高いことでもよく知られていますよね。
しっかり赤く色づいてから食べることで、健康にも寄与してくれるというわけです。
青いトマトは食べられない?
いつまでたっても色付かなくて青いままのトマトは食べられないのでしょうか?
絶対に食べてはいけないわけではないのですが、青いトマトにはトマチンという毒性の成分を含んでいることは知っておきましょう。
毒性と言っても、致死量を食べるにはものすごい数を食べないといけないですし、赤くなったトマトにもトマチンは多少含まれているので、そこまで神経質にならなくても大丈夫ですが。
青いまま実が落ちてしまい、捨てるの勿体無いから食べたいのであれば、ピクルスや漬物にして食べるのはアリですね。
そのまま生で食べると硬いしえぐみもあり、一般的にはあまり美味しくないです。(好きな人はいるかもしれませんが^^;)
まとめ
今回は、ミニトマトが赤くならない原因と対策をまとめました。
- 積算温度が足りてない
- 日当たりが悪い
- 栄養不足・栄養が偏っている
- 待つ
- 保温する
- 葉てきをする
- 追肥する
- 追熟する
ミニトマトが赤くならなくても、焦らずまずは「待ってみる」のが良いですね。
ミニトマトが赤くなる過程をワクワクしながらお世話するのもミニトマト栽培の醍醐味!
是非楽しんで取り組んでみてくださいね。
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