オクラの栄養を知ろう!特徴や旬はいつ?赤丸オクラも紹介

夏になると食卓によく登場する「オクラ」。
ネバネバした独特の食感と、ゆでるだけで手軽に食べられることから人気の野菜です。
今回はそんなオクラの魅力を再発見!旬の時期や品種の違い、栄養成分、相性の良い食材、保存のポイント、そして赤いオクラ「赤丸オクラ」についてもご紹介します。



簡単レシピもあるので、日々の食卓にぜひ活用してみてください。
オクラとは?特徴・旬はいつ?


オクラはアオイ科の一年草で、東南アジアやアフリカが原産とされる野菜です。
切った時に現れる五角形の断面と粘り気のある種まわりの果肉が特徴で、日本では夏を代表する野菜のひとつ。和え物や炒め物、汁物など、さまざまな料理に活用できます。
旬の時期は主に6月〜9月頃。
特に7〜8月の盛夏には、太陽の恵みを受けて旨みが増し、やわらかくておいしいオクラが多く出回ります。
ハウス栽培や暖地では5月頃から収穫されることもありますが、自然栽培のものは夏が中心です。
オクラの栄養成分(赤丸オクラも)


オクラは、ネバネバが特徴の夏野菜。
実はこのネバネバの正体には、健康や美容のサポートが期待される成分がたっぷり含まれています。
オクラには「ペクチン」という水溶性食物繊維も含まれています。
これは整腸作用が期待される成分で、おなかの調子を整えたいときにもぴったり。
- 善玉菌のエサになり腸内環境のサポート
- 便の水分量を調整し、スムーズな排便を助ける
- 血中コレステロール値を正常に保つ働きも期待される
また、オクラには抗酸化作用があるとされる「βカロテン」も豊富に含まれています。
βカロテンは体内でビタミンAに変わり、皮膚や粘膜の健康を維持するサポートや、目の健康維持にも役立つといわれています。
これに加え、ガラクタン、ビタミンC、ビタミンK、葉酸なども含まれています。
- ビタミンC:肌の健康維持や抗酸化作用が期待されています
- 食物繊維:おなかの調子を整える働きがあるとされます
- 葉酸:妊娠中の女性や貧血気味の方にも嬉しい栄養素です
赤丸オクラの栄養もご紹介
赤丸オクラは、鮮やかな赤紫色をした見た目が特徴のオクラの一種です。
栄養成分は緑のオクラと大きく変わりませんが、アントシアニンという色素が含まれている点が違いです。
アントシアニンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用が期待されており、健康志向の方にも注目されています。
何と一緒に食べるとおいしい?


オクラのネバネバは、素材の味を包み込みながらも引き立ててくれる存在。
以下のような食材との相性が抜群です。
- 鰹節+醤油:シンプルながら旨みが際立つ定番の食べ方
- 山芋・納豆:ネバネバ食材同士の組み合わせで食物繊維たっぷり
- トマト:酸味と甘みのバランスが取れ、見た目も鮮やかに
- 豚肉・ささみ:たんぱく質と組み合わせて主菜にもぴったり
オクラは下茹でしてから冷やしてもおいしく、マリネや和え物としても楽しめます。
オクラの保存方法
オクラは乾燥や傷みやすさに注意が必要な野菜です。
以下の方法で保存すると鮮度を保ちやすくなります。
- 冷蔵保存:乾燥を防ぐため、ペーパータオルで包んでポリ袋に入れ、野菜室で立てて保存。3〜5日が目安です。
- 冷凍保存:かために下茹でしてから冷凍すれば、1ヶ月程度保存可能。使う際は自然解凍または炒め物に直接使うのが便利です。
- 常温保存:基本的には避けた方が良いですが、数時間程度であれば風通しの良い場所でも可。
オクラを使った簡単レシピ
ここでは、オクラの彩りと食感を楽しめる、シンプルで栄養バランスのよい一品をご紹介します。
オクラと鶏むね肉の梅肉和え(2人分)
【材料】
- オクラ:6本(約60g)
- 鶏むね肉(皮なし):100g
- 梅干し:1個
- 醤油:小さじ1
- みりん:小さじ1
【作り方】
- オクラは塩で板ずりしてさっと茹で、小口切りに
- 鶏むね肉は酒少々をふってレンジまたは湯で加熱し、粗くほぐす
- 梅干しをたたいて、醤油・みりんと混ぜ、和え衣を作る
- オクラと鶏むね肉を和え衣で和えて完成
【カロリー・PFCバランス(1人分)】
- エネルギー:約90kcal
- たんぱく質:11.5g
- 脂質:1.5g
- 炭水化物:6g
よくある質問
- オクラは生でも食べられますか?
-
はい、細かく刻むことで粘りが出て、加熱せずに食べられます。サラダなどにおすすめです。
- オクラの産毛はどうやって取ればいい?
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塩をまぶしてまな板の上で板ずりすることで、産毛が取れて舌触りも良くなります。
- 赤丸オクラは加熱するとどうなる?
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加熱によって色素が抜けて緑色になります。彩りを楽しみたい場合は生食や軽い加熱がおすすめです。
まとめ
- オクラは夏が旬のネバネバ野菜。栄養豊富でさまざまな料理に使える
- 食物繊維、ビタミンC、ムチンなどが含まれている
- 赤丸オクラはアントシアニンを含み、見た目にも楽しい
- 和食にも洋食にも合い、鶏肉や大豆製品との相性が良い
- 冷蔵・冷凍保存もできて便利な常備野菜
食卓に彩りと栄養をプラスしてくれるオクラ。
旬の時期には積極的に取り入れて、毎日の健康習慣に役立ててみてください。