【家庭菜園】害虫対策!寄せ付けないための予防から発生した時の対策まで紹介
家庭菜園での害虫対策はどのようにしたらいいんだろう?出来るだけ害虫が来ないようにしたいのと、もし害虫が発生したらどうしたらいいのかしりたい!
そんな家庭菜園初心者さんに向けて、今回は家庭菜園での害虫対策をお伝えします。
出来るだけ害虫が来ないための予防策や、もし作物に害虫や付いてしまった時の対策までまとめていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
害虫が来る前におこなう予防
作物に害虫が付いてしまうと、作物の生育を阻害されたり、最悪枯らせてしまうこともありますので、できるだけ付く前に予防したいところです。
害虫がつかないようにするためのチェックポイントとしては
- 毎日の観察をしっかり行う
- 土づくりを徹底する
- 防虫ネットを使う
- コンパニオンプランツを一緒に植える
などがあります。
一つずつ解説しますね。
毎日の観察をしっかり行う
毎日作物の状態や栽培環境をしっかり観察して、害虫が好む環境になっていないかチェックしておきましょう。
害虫対策の基本は日当たりと風通しをよくすることです。
露地栽培の場合、日当たりが悪いからと言って栽培場所を移動するのはなかなか難しいかもしれませんが、プランター栽培なら日当たりの調整が可能です。
日当たりが悪くジメジメした環境だと、湿気を好む害虫が繁殖しやすくなってしまいます。
日当たりの良い場所を見つけてプランターを移動させるなどしてみましょう。
風通しをよくしておくのも大切です。
風通しが悪いと、やはりジメジメした環境になってしまいます。
- 生えてきた雑草をこまめに取り除く
- 繁すぎた葉は剪定する
など、作物まわりが「蜜」にならないようにしていきましょう。
土づくりを徹底する
作物が根をはる土の状態もとても大切です。
良かれと思って肥料を撒いていても、量が適正でないと害虫発生の原因になることもあります。
肥料や石灰をまく前はしっかり土の状態を確認してから、ご自身が育てている作物に必要な分量を施肥するようにしましょう。
土づくりに関しては【初心者でも簡単】家庭菜園の土づくりを解説!肥料の選び方や手順も。でも詳しく紹介しているので是非参考にしてみてください。
資材を使った防虫をおこなう
苗を植えたら物理的にネットで覆って虫の飛来を防ぐ方法もあります。
ネットの種類には
- 防虫ネット
- 寒冷紗
- 不織布
などがあり、目の粗さや機能が少しづづ違います。
防虫ネットはその名の通り虫の侵入を防いでくれる効果があり、さらに暴風雨から作物を守ってくれます。
寒冷紗は、遮光による冷却効果があるので、暑さに弱い秋冬野菜に用いることが多いです。
不織布は、保温効果が高く春先の肌寒い時期に使うことが多いです。
それぞれ苗を植えたらアーチなどを作り作物を囲うように使うので、防虫対策となります。
また、銀色のマルチを使うことも防虫対策になります。
虫はキラキラ光るものを嫌う修正があるので、忌避効果があるんですね。
ただ、これには害虫を食べてくれる天敵昆虫の飛来も妨害してしまうことや、作物の葉が茂ると影が多くなりフィルムのキラキラ効果は低くなるため、途中で寒冷紗や敷きわらに変えるなどの工夫は必要となります。
コンパニオンプランツを植える
コンパニオンプランツとは、一緒に植えると生育が良くなったり、害虫を寄せ付けないなど良い影響を与え合う植物のことをいいます。
共栄植物とも言われます。
作物によりコンパニオンプランツは変わってくるので、ご自身が育てる作物に合わせて選ぶようにしましょう。
ミニトマトの害虫予防に効果的なコンパニオンプランツ
タイム…アオムシ・モンシロチョウやハエを遠ざけてくれ、ハチを引き寄せるので受粉をサポートしてくれます。
バジル…アブラムシ・コナジラミ・ハエ・蚊などを遠ざけてくれます。また水を多く吸収するので、乾燥を好むトマトとの相性も抜群でトマトの甘味が増すことも。トマトが大きくなると、バジルにとっては日除にもなり、バジルの葉が柔らかくなります。
マリーゴールド…アブラムシやコナジラミを遠ざけるほか、根にはセンチュウに対する殺菌効果もあります。ハチも引き寄せられてくるので受粉のサポートにも。
作物とコンパニオンプランツがお互いに相乗効果を発揮できるように、株間を考えて植えることも大切です。
バジルはトマトとお料理の相性も良いので、一緒に育てて収穫すると楽しみが広がりそうですね!
害虫が発生した時の対策
予防をしていても害虫が発生してしまうことはあります。
その場合は害虫を取り除かないと作物がダメージを受けてしまいますので、素早く対処をしていきましょう。
対処法としては
- 捕殺
- 殺虫剤を使う
- 天敵生物の導入
などをがあります。
一つずつ解説します。
捕殺
その名のとおり、捕まえて処理する方法ですね。
慣れた方や抵抗のない方はその場で捕まえて手で潰す!なんてやり方をしている方もいると思いますが初心者さんには結構ハードルが高いかもです。
手で捕まえる場合は作業用の手袋をしておくのが良いでしょう。
また直接触りたいくないという場合は
- 割り箸
- トング
- ピンセット
などを用意して、直接害虫に触らないように工夫することもできます。
その場で握りつぶしたり踏みつけたりして処理する方もいますが、ミスして害虫に逃げられたらまた捕まえないといけません…。
そこで、水と中性洗剤を入れたペットボトルを用意して、捕まえた害虫をそのままペットボトルの中に入れてしまうというやり方もあります。
ただ、害虫の量が少しなら捕殺でも対処できるのですが、多くなってしまった場合は結構大変です。
殺虫剤の使用も検討すると良いでしょう。
殺虫剤の活用
うちの家庭菜園は農薬を使わずに育てているの!殺虫剤なんて使えない!
そう思っていませんか?
有機栽培の場合でも法律(農薬取締法)で定められた「有機栽培で使ってもOKな農薬」があるんです。
後に紹介する天敵生物は昆虫ですが、実は法律上「農薬」に分類されるんですよ。
天敵生物だけでなく、重曹や食酢なども農薬取締法では農薬(特定農薬)扱いになります。
なので「農薬」という言葉だけを見て拒否反応を起こすのではなく、家庭菜園ですから、あなたが安心して使える農薬を選んで使用すると良いと思います。
殺虫剤なら、スプレータイプで家庭菜園でも使いやすいものが販売されています。
その商品パッケージに「有機農産物・オーガニック栽培にも使える」などの表記があるものもあります。
そういった殺虫剤は食品成分を使用して作られていたり、使用回数の制限もなく収穫の前日まで使えたりするものもあります。
ご自身の作物や栽培にあった殺虫剤を選んで使用することで効率よく害虫対策することもできますよ。
天敵生物の導入
害虫を食べてくれる昆虫のことを天敵生物・天敵昆虫などと呼んだりします。
テントウムシはアブラムシを食べてくれる、などは有名ですよね。
天敵昆虫に関しては、山藏農園の有機栽培について紹介しているページにも詳しく書いているので、是非ご覧ください。
殺虫剤や防虫・忌避対策をすると、やり方によっては天敵昆虫すら殺虫・忌避してしまうこともありますので、注意が必要です。
もし畑で天敵昆虫をみつけたら、殺さないようにしましょう。
ちなみに自然に生息している天敵昆虫は土着天敵と呼びます。
土着天敵をみつけたら、捕まえて作物の元に放してあげるのも良いですね。
天敵昆虫は「生物農薬」「天敵製剤」として販売されているので、購入することもできます。
なかなか土着天敵が見つからない場合や、土着天敵が少ない場合は天敵昆虫の購入も検討されるとよいでしょう。
クリックすると生物農薬の写真が見れます(虫の写真ですので見たくない方はご注意下さい)
まとめ
今回は家庭菜園での害虫対策をまとめました。
- 毎日の観察をしっかり行う
- 土づくりを徹底する
- 資材を使った防虫を行う
- コンパニオンプランツを植える
- 捕殺する
- 殺虫剤の活用
- 天敵生物の導入
畑の大きさ・プランター栽培などの環境、育てる作物や地域・気候などによって、害虫対策と一言では言えない部分ありますが、あなたの家庭菜園で取り組める方法を探して、ご自身の畑にぴったりな害虫対策をしてみてくださいね!