【カラフルトマト】トマトの色別に栄養・機能性を知って、生活に取り入れてみよう!【ファイトケミカル】
トマトには赤だけじゃなくてオレンジや黄色などもあるけど、それぞれ栄養って変わったりするの?
今回はそんなお悩みに向けて、トマトの色別に栄養や機能性をまとめてみたいと思います。
トマトと言えば「赤」のイメージが強いですが、実は
- オレンジ
- 黄色
- 緑
- 茶色
など種類がたくさんあります。
当山藏農園でも【彩りトマト】として、様々な色のミニトマトをセットにして販売しています。
そんなカラフルなトマトですが、色の違いによって含まれる色素が違います。
その色素が持つ機能性はそれぞれ別なもので、色によって機能性も変わってくるのです。
今回はそんなトマトの機能性をまとめていきますね!
赤いトマトの機能性
一般的な赤い色をしたトマトには、リコピンが含まれています。
リコピンはトマトの色を赤くする天然色素「カロテノイド」の一つ。
カロテノイドには抗酸化作用があり、美肌や老化予防、更には動脈硬化やがん予防などの効果が期待されています。
そんなカロテノイドの中でもリコピンはひときわ抗酸化力が高く、β-カロテンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上とも言われています。
紫外線や老化によるシミ・しわが気になる方や健康に気を使いたい方にはおすすめです。
トマト以外では、スイカや柿にも含まれています。
オレンジ・黄色のトマトの機能性
オレンジ色や黄色のトマトには、シスリコピンが含まれています。
リコピンとは構造が異なるリコピンで「シス型二重結合」の構造を持つことからシスリコピンと言われています。
期待される効能などはリコピンと大差ないですが、赤い色素のリコピンよりも体内に吸収されやすく、血液中のカロテノイド量も高くなることから効率よくリコピンの抗酸化力を取り入れたいなら、オレンジや黄色のトマトもおすすめです。
オレンジトマトや黄色のトマトの他にも、オレンジクイン(中がオレンジの白菜)などにも含まれています。
緑のトマトの機能性
完熟しても緑色のトマトには、トマチジンという成分が含まれています。
トマチジンは、未完熟のトマトや茎葉に含まれているトマチンが加水分解されたものです。
トマチンには毒性がありますが、トマチジンになると毒性は低くなります。
このトマチジンは、筋力・持久力アップや筋萎縮の予防の効果が期待されています。
また、金沢大学の研究により「うつ病及び治療効果」も発見され、今後その効果も期待されています。
茶色のトマトの機能性
茶色のトマト(ブラウントマト)には、ギャバが多く含まれています。
ギャバ(GABA:Gamma-Amino Butyric Acid(γ-アミノ酪酸)の略)はアミノ酸の一種です。
脳や精髄の中にある成分のうちのひとつで、血圧の上昇を抑える機能や、緊張・ストレスを緩和し興奮を抑えたり、睡眠の質を高めたりする効果が期待されています。
ギャバを人間の体内でも作られる成分ではありますが、ストレスを多く抱えたりすると体内で作られたギャバでは追いつかずに、精神的不調になってしまうことも。
茶色のブラウントマトにはギャバが豊富に含まれているので、食事からもギャバを取り入れて心身ともに健康を目指すことができます。
まとめ
今回はトマトの色別に栄養や機能性をまとめてみました。
赤トマト | リコピン | 抗酸化作用・免疫力アップ・老化予防・動脈硬化予防・殺菌効果・代謝アップ・紫外線予防 |
橙トマト | シスリコピン | 抗酸化作用・免疫力アップ・老化予防・動脈硬化予防・殺菌効果・代謝アップ・美肌効果(シミそばかすの除去)・リコピンよりも吸収されやすい |
黄トマト | ||
緑トマト | トマチジン | 筋力・持久力アップ・筋萎縮の予防 |
茶トマト | ギャバ | 血圧上昇抑制・ストレスの緩和 |
色とりどりのトマトは、食卓に彩り与えてくれるほかにもそれぞれに機能性があり、私たちの生活や健康面も豊かにしてくれます。
実はトマトにはまだまだ栄養成分があると考えられていて、全てが解明されているわけではありません。
今後の研究でさらにトマトから有用成分が発見される可能性もあります。
今後のトマト研究にも期待をしつつ、是非いろんな色のトマトを楽しみながら食べてみてほしいなと思います!
山藏農園の「彩りトマト」を使ったトマトジュースがあります。
赤・オレンジ・緑・黄・茶など、様々な色のトマトを使ったトマトジュースをオリジナルで作っています。
トマトはすべて有機栽培で、色によって飲み分けられるアソートタイプです。
カラフルなトマトを是非ジュースでもお試しください^^
また、夏から秋にかけては青果も販売しますので是非オンラインショップもチェックしてみてください^^